この度、一般社団法人日本意識障害学会では、意識障害に関する最新の情報と適切な対応策について、国民の皆様に向けての指針を執筆させていただきました。この「意識障害の対応指針」は、多くの専門家からの知見と経験をもとにまとめました。意識障害を起こさない、起きた時には適切に対処するための手助けとなることを願っております。
意識は、私たちの日常生活において極めて重要な役割を果たしています。しかし、突然の意識障害や遷延性の意識障害に直面した際、適切な判断や対応が求められます。また慢性期の意識障害の知識も極めて大切です。本書では、意識を守るための予防策や早期対応、さらには遷延性意識障害におけるケア方法についても詳細に述べております。また、患者さまとその家族、医療従事者、学生の皆様にも、意識障害に関する知識を深める機会を提供できればと思います。
執筆にあたり、多くの専門家や関係者のご協力と支援がありました。その一方で、私たちの著書が常に最新の情報を反映し続けることは重要です。医療技術や知識は常に進化しており、私たちはその変化に対応して今回本書を更新してまいります。皆様のご協力やフィードバックをお願い致します。
最後に、本書が皆様の健康と安全に貢献することを心より願っております。
一般社団法人日本意識障害学会
代表理事 加藤庸子